メルヘンチック·レボルバー
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「幸香!久しぶりだね」


「久しぶり。柴本くん、何かますます黒くなったみたいだね。
部活、大変?」


「あー、まぁね。でも、一生懸命やれば上手くなるって思ってるし、やっぱり野球は好きだから楽しいよ」


「何か、柴本くんらしくていいね」



午前8時。


二条家に迎えに行くと、幸香がフリルがいっぱいの白い日傘を手に、顔を出した。



幸香の家と僕の家は以外と近い。



8時じゃ早すぎかな?とも思ったけど、早い方が日差しも弱いしね。



何よりもまず、僕が幸香と長い時間一緒にいたかったし……。



「ねぇ、柴本くんのお家、本当にお邪魔しても大丈夫なの?」
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