罰ゲームでヤンキー君に告白されました。



「…………」


なんだか消毒液みたいな匂いがする。

それに、眩しい。



「あれ、私……?」


気が付くとなぜか保健室のベッドの上にいた。

不思議に思いながらゆっくり身体を起こす。
と同時にどきっとした。


私の顔のすぐ横に、龍也君が頭を乗っけて熟睡していたからだ。


「りゅ、龍也君!」


声をかけながら肩を揺さぶると、彼も眠そうにごしごしと顔をこすった。


「んー、おはよ」

「お、おはよう。もしかして私のこと、運んでくれたの?」


そう尋ねると、やっと夢の世界から戻ってきたらしい。
龍也君はこくんと素直に頷いた。


「あぁ、お前突然倒れたから。どうしたんだよ。まさかなんか病気か?」


首をぶんぶん振って否定する。


「違うの!  ごめん、なんか昨日あんまり寝られなくて。朝マラソンだったし、寝不足で倒れちゃったみたい!」


「そっか、ならいいけど。大丈夫か?」

「うん、ただ眠かっただけだから」


彼が本当に心配そうな顔でこちらを覗きこんでいるのに気付き、にっこりと笑顔を作る。


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