光の世界の住人
第一章
人は、生まれた瞬間にもう人生が決まっている。
輝ける人はとことん美しく輝き、一生光を浴び続けて生きていく。
反対に、地味にひっそりとホコリのように空気のように生きていく人もいる。
私は生まれたときからホコリでした。
そして空気、でした。
神様は不公平だと思う。
どの人間にも光を当ててくれるわけではないから。
光があれば影ができる。
光の住人と、影の住人がいる。
私は、影の住人なのでした。