大好きだよ?お兄ちゃん
*お兄ちゃん*
*杏 side*

ピピピピピピピ…
ピピピピピピピピ…

「う…ん 今何時?」

窓の外はまだ暗い。
とゆーことは…

「お兄ちゃんっ!!」
隣の部屋のドアを思いっきり開く。

黒と白で統一されたシンプルな部屋。

「お兄ちゃん!!!!
今日なんかあるから早く目覚ましかけたんでしょう…! 早く起きて!」


私、本多 杏は今、兄の
本多 直哉を起こしています…

といってもなかなか起きてくれないのがいつものこと。

お布団を叩いても叩いてもなかなか起きない。

それが私のお兄ちゃん。
「仕方ないなぁ…」
2階の私たちの部屋から1階の台所へ。

まだ2月だから肌寒い

「ぅぅぅ…寒い…」

両親は完璧な仕事人間。
お母さんは週一に深夜に帰ってくるけど、どちらかと言うと帰ってくることは少ない。ビジネスホテルに泊まることが多いみたい。

お父さんは完全なる
出張大好きっ子。
1年に少ししか帰ってこない。


だから本多家は朝早く起きた人がその日の料理当番なのだ。










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