天使な君は儚すぎる夢を僕にくれた
目覚まし時計が鳴っている。僕は時計を止めると、彼女の姿を確認した。もう元の姿に戻っていた。


「おはよっ!海くん」


「おは...よう。起きてたのか」


「元気ないぞ~会社に遅れるよ」


「あ、やばい!」


身支度を整え、歯を磨いていると、つんつんと背中を押された。


振り返ると彼女が下を向いていた。


「どうしたの?」


「名前が欲しいの」
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