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きみのために、できること
なにも、できなくて。こわがりで。引っ込み思案で。自分に自信がなくて。
――でも、恋をした。

好きな人。自分を好きでいてくれる人。親友。そして、彼を好きな自分。
全員の想いが繊細に、まっすぐに伝わってきて、痛いくらいに突き刺さる。どうしてか、なんでか、みんなの気持ちがわかってしまう。わかるから、ぎゅっと泣いてしまう。

もしかしたら正解なんてないのかもしれない。後悔のない恋なんて、ないのかもしれない。
でも、これからできることなら、たくさんあるのかもしれない。
世界は自分が思っているよりまるいかたちをしているのかもしれない。
そんなふうに思わされました。

きっと、読む前よりも少しだけ優しくなれている。そういう人の温かさがまるごと、だけど切なく、ぎゅうぎゅうに詰まった物語です。
いま恋をしている人に。自分に自信のない人に。読んでほしい、どうか、届いてほしい。
夢雨
17/11/14 22:39

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