*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
ああああ……じゃねえ―――――っ。
消し子ちゃんの叫び声とともに、その黒い物体はよりによってオレの顔面へ向かって落下してきた。
「うおぉ……っとおおおおお!」
オレは、すっとんきょうな声を出して、すかさず後ずさり。
黒板消しは、つま先から5センチぐらい先の位置に着地した。
なんだこの、ギリギリ感。
ほんと、運動神経良くてよかったね、オレ……。
グッジョブ、オレ。
て、感心してる場合じゃなくて。
ゴルアアアアアア!
なめとんか?
怒鳴ってやろうかと顔を上げると、消し子ちゃんの姿は窓辺にはもうなかった。
足元の黒板消しを拾って、ゆっくりと立ち上がった。
おそらくいつものように落とした黒板消しを慌てて取りに来るであろう彼女を待つことにした。
――さぁ……どうやっていじめてやろうかな
なんて考えながら。
消し子ちゃんの叫び声とともに、その黒い物体はよりによってオレの顔面へ向かって落下してきた。
「うおぉ……っとおおおおお!」
オレは、すっとんきょうな声を出して、すかさず後ずさり。
黒板消しは、つま先から5センチぐらい先の位置に着地した。
なんだこの、ギリギリ感。
ほんと、運動神経良くてよかったね、オレ……。
グッジョブ、オレ。
て、感心してる場合じゃなくて。
ゴルアアアアアア!
なめとんか?
怒鳴ってやろうかと顔を上げると、消し子ちゃんの姿は窓辺にはもうなかった。
足元の黒板消しを拾って、ゆっくりと立ち上がった。
おそらくいつものように落とした黒板消しを慌てて取りに来るであろう彼女を待つことにした。
――さぁ……どうやっていじめてやろうかな
なんて考えながら。