俺様副社長に捕まりました。

作戦開始

とりあえず、私ひとりで勝手に事を進めるのはよくない。
ここは里沙さんの旦那さんである拓海さんに全てを話し、全面協力しかないと思った。

家政婦の仕事が休みの日に私は水沢さんに時間を作ってもらい
拓海さんの勤めている大手事務機器メーカーの本社前で拓海さんを待ち構えていた。
もちろん約束なんかしてない。
だってこれからやろうとしていることを里沙さんには
知られてはいけないから・・・
でも里沙さんの連絡先は知っていても拓海さんのは残念ながら知らないので
会社の前で待ち伏せってわけ。
水沢さんは・・・・知ってる人に会いそうだからと車で待機。

そして待つこと２０分。
スーツ姿で同じ会社の人と楽しそうに話しながら会社を出た拓海さんを発見。
名前を呼ぼうかと思ったが・・・・やめた
いかにも偶然を装うように近づいた。