僕は、この地方では珍しく降った雪の日に死ぬ事に決めた。


自殺と言うか死にに行くといった方が、何となくしっくり来る。


何だろうしっくり来るのだ。理由など特にない。


場所は前から決めていた。


時々車で通る海岸だが、特に死にやすい場所があるわけではなく何となく死ぬには良いだろうと言う理由だった。


そこは、景色が良い為か小さな駐車場が有り時々車が停まっていたが、雪の降るこの日は誰も居なく閑散としていた。


こんな雪の夜にカップルや家族が来るとは思えなく好都合なことだったし、無神論者の僕も神に感謝しないとなと思う。


そう思った後で笑いがこみ上げてきた。


そもそも、神など居たらこういう目に会わないのではと思ったからだ。


僕が、自殺しようとする原因は主に金銭問題だった。


父の会社が潰れて社員であり息子であった僕も多額の借金を抱えるはめになったからだ。


自己破産は、何とか出来たが、個人的に借りてるお金はやはり返さないといけないと思い破産のリストから外した。


その金額が五百万円はあったのだ。


最初は、誠意を見せて返していたが中には早目に返してくれとか利子をつける等言われて混乱し始めた。

この作品のキーワード
高山  死ぬ