君と僕等を、繋ぐ線。










今日もスタジオで、新人バンドの為の曲作りをする。








・・・・・・・・・・・・・・オレは何をやっているのだろう。








新人バンドが嫌いなワケでも憎いワケでもない。








声だって演奏だって悪くない。








だけどオレは、他人に供与したくて音楽を作っているわけではないのに。








・・・・・・・・・・・・・・・歌う事さえしないくせに、何を言っているんだ、オレは。








自分の気持ちに折り合いを付けられず、そんな思いに目を背けながら、音楽に集中する。








音楽が好きな気持ちは本物。








不本意な形の活動であったとしても、やっつけで作る様な真似は絶対にしたくない。
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