君と僕等を、繋ぐ線。
上川出版には音楽部門がある!! もしかしたら・・・・・・・・・・。
はみ出しては零れ落ちていただろう希望を胸に、いざ入社してみれば
配属されたのはスポーツ部。
しかも、持たされた担当が『高校・大学ラグビー』。
・・・・・・・・・・・・・ラグビーて。
野球やサッカーと違って、そんなにテレビ中継をされていない、そのスポーツ。
ルールどころか、最早何人でやるものなのかさえ分からない。
言ってしまえば興味もない。
『辞めたい。 やっぱ教師になれば良かった』と頭を過ぎった・・・・・・・・・・というか、それしか考えられないくらい、この会社に入った事を後悔した。
が、そんな事出来るワケがなかった。
『教師になります。 だから大学に行きます』と親に高らかと宣言していたくせに、結局教師にならず、更に入社したばかりの会社を辞めるなんて事、許されるわけがなかった。