秘めた想いが溢れ出して
友人として

高三で同じクラスになって、なんだか妙に気が合った。
女同士のベタベタした感じは元々得意じゃなかったし、ヒラヒラ短いスカートとか化粧とかネイルとか、そういう類のことには、それだけで何時間も会話が繋げるほど興味も持てなかった。



彼氏がいないといられない、っていう子を軽蔑さえしていたくらいで。
だから、自分が真吾(しんご)に対して、仄かにでもそういった感情を持ってしまったことでさえ、簡単には受け入れられなかった。



< 1 / 21 >

この作品をシェア

pagetop