…次の日から、いつもの私に戻ることができた。これも、葉月さんのおかげだと思う。

元気になった私に比例して、オフィス内も元気を取り戻したと、葉月さんが言っている。

あの日、私に優しい眼差しで微笑み、キスをしてくれた金崎部長は、全く姿を表さず、何時ものような不機嫌そうな顔で、毎日仕事をこなしていた。

…ちょっと怯みかけた私だったけど、それじゃあ、何も始まらないし終わらないと思い、一歩踏み出す事にした。

…そんな想いを心に秘めていたある日、踏み出す日が到来した。

その日は、仕事の為、残業していた。私意外に残業していたのは、金崎部長だけだった。

…仕事を終わらせ、帰り支度をした私は、金崎部長のデスクに行く。

「…どうした?…分からないことでもあったか?」
眉間にしわをよせ、金崎部長が呟く。

「そうですね、分からない事だらけで、困ってます」
その言葉に、顔を上げ、私を見た。

「…金崎部長の口から、私が好きだって言わせてみせます」

その言葉に、当然金崎部長は驚いている。

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上司  部下  不機嫌  ドジ 

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