――小鳥遊家の裏側――


『……もう一度、仰ってくれる?煌さん。』


パーティーの翌日の昼下がり。

小鳥遊家では、煌の目の前に座っている煌の母、父、祖母、祖父、皆が唖然となってソファに座っていた。


『ですから、俺は彼女と結婚するつもりです。』

『なっ…な、なな』


煌の衝撃的な告白に、口を魚のようにパクパク動かすだけで、まともに言葉が紡げない母に、煌は心の中で苦笑いした。

(そうだよなー。普通、驚くよなー…。)


『煌、分かっているのかい?彼女が庶民ということは、周りの風当たりも当然強いのだぞ?』

『…はい。全て、覚悟の上の決断です。』


煌の強い意志を秘めた眼差しに、その場にいた全員が息を飲んだ。

煌はこれまで、小鳥遊家に逆らったことはなかった。

小鳥遊家に言われたように行動し、言われるがままに有名大学に進学し、言われたとおりに小鳥遊コーポレーションに就職して。

煌が小鳥遊家に盾突くようなことをしたのは、今まで一度もなかっただけに、庶民の女性と結婚したいと言い出した煌に驚かない者はいなかった。



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