課長さんはイジワル2

第2節 生きている

課長の開かれた目がぼぉ~っと天井を見つめている。


「課長!!」


はっと瞬きするとようやく私の方を向く。


「俺……?ここ……どこ?」


ようやく聞くことができた課長の声。


抱きつきたくなるのを押さえて、そっと課長の手を握り締める。


「ここは慶東病院。課長……昨日、刺されて……」

「ああ……、そっかぁ……。俺、生きて……」


次の瞬間、課長の目の焦点が私に合う。


< 372 / 522 >

この作品をシェア

pagetop