課長さんはイジワル2
やっぱり、あの時、殴っとけば良かった。


私はちょっぴりにじんだ涙を拭きながら、口をへの字に曲げ、課長を睨む。



「だったら、教えて下さい。課長の本気のキ……」



最後まで言わせてもらえないまま、課長にきつく抱きしめられ、エレベーターの壁際に押し付けられると、昨日とはまた違う情熱的なキスが降りてくる。



ああ。

好きだ。

やっぱりこの人が……大好き。



課長の肩に腕を回し、課長の唇に全てを忘れて溶けていく……。



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