なぁ。

奏人の過去

これは二年前の秋のこと。
あの時は雨…だったかな。
あの日俺は裏切られた。

「アハハハ!あんなブス好きじゃないよぉー!」
そう。この発言は俺の彼女“だった“加藤杏菜[カトウ アンナ]。
そしてぶすってゆーのは…
「えぇー?奏斗かっこよくなぁーい?」
そう。オレだった。
ガタンッ
「なっ何?!あ…」
俺は衝撃すぎて拳を壁にぶつけてしまった。
そして今杏菜と目が合っている。
「ぃ…行こっ?!」
行かせねぇ…!
サッ
俺はドアの前に塞がった。
「ちょっ!どけてよ!」
んなことするわけねーだろ。
「ヤダ。」
「はっ?」
こっちのセリフですけど。
「お前んがブスだろ。」
「酷いっ!!」
ピキッ
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