腹黒スマイル王子
今日は晴れジリジリと朝から容赦なく太陽が照りつける。

電車で1時間私達は海にきた。


「結構来てるな。俺たちは場所取りに行くから女子はあそこの海の家で着替えてきて。」


さすが孝太くん。手際がいい。


私達は海の家で更衣室を借りて着替えた。

「陽向も美人も似合ってるね。やっぱりそれで正解だったよ。」


「でもー、恥ずかしいよー。」


「大丈夫だよ。美人すごく可愛いもん。」

「で、この可愛い水着でお二人はこの夏彼氏ゲットでしょ。」

「陽向は、理人くんどうなの?」


な、なにを突然。

「どうって、別に第一スマイル王子だよ。私なんか釣り合わないよ。」

「そんなことないんじゃない?理人くん陽向のこと好きなんじゃないの?」


「ないない!部活の先輩位にしか思ってないよ。」

涼香ったらあり得ないよ。

自分で言って落ち込んでどうするのよ。

「美人は?誰か好きな人いないの?」


「えっ、私。

気になる人はいるけど……。」


「そうなの!?


誰々?」





「おーい、まだかよ。」

なかなか戻ってこない私達を俊輔が呼びにきた。


「ジャーン。どう?私達の水着姿。
惚れ直したでしょ。」


「オー!いいねぇー。さっすが俺の彼女。」

「もー、軽いんだから俊輔わ。」

なんていいながらまんざらでもない涼香。




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