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二件目のお店から出て、取引先の方達をタクシーの中へと見送って、営業マンらしく走り去る車に向かって頭を下げた。
その体勢が元に戻る頃、ようやく本日の接待も仕事も終了。




「よし次行くぞ」

克哉さんの誘いに一瞬考えた。
珍しくまだ日付が変わっていないから、今ならまだ、七海を呼び出せるかも、と。




短大時代は女子寮だった七海は、就職時に実家に戻った。
実家からの方が職場に通いやすいのだから、それは当然の事だと思ってた。


だけど今思えば、俺達がなかなか会えない原因はそこにもある。





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