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「もう少し一緒にいたかったのにな…」
「七海がそんな事言うの、珍しいな…」
「だって…」

運転中も繋いだままの京輔の手が、きゅっと私の手を強く握ってきた。




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お母さんからのメールで中断したはずの空気。一気に現実に引き戻されたはず、だった。
それなのに、久しぶりすぎて加減できねぇ、とか恐ろしい事を呟く京輔から逃げ出そうとして、少し乱暴に押さえ込まれた。
結局はズルズルと京輔に流されるように付き合わされて、京輔が満足した頃には私は意識も朦朧としてた。


私の身体を抱き寄せて額とか頬にキスしたり、髪を梳いたり肌の上を這う京輔の指先が気持ちよくて。
そのまま京輔の匂いと広い胸に包まれて眠れたらどんなに幸せだろうと、うとうとしながら思っていた私の耳に、ヤベェと焦った声が聞こえてきた。



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