カーテンも閉めずに開け放たれた窓から、目を焼くような朝日が注がれる。

「んん……」
少し身じろいだだけで頭に鋭い、針を突刺されたような痛みが走り目が一気に冷めた。

スルスルと肌さわりの良いシーツの感触に、ふかふかの枕に沈んでいるところを見ると、ちゃんと私はベットで眠ったらしい。

流石、スイートルームのベットだ。キングサイズ並みに広くて、気持ちよく寝返りが打てる。

シーツの海に浸かりながら、寝返りを打つと私はまたうとうとと船を漕ぎ始める。すると、頭上から悩ましげな声が聞こえてきた。

「んっ。もう少し」
眠そうにそう言うと、そのまま頭を撫でて頭の後ろを優しく引きよせた。
そのまま飛び込んできたのは、甘いワインの匂いがする、褐色の肌、体温。

「ナホ、柔らかい」
むにゃむにゃと言いながら、とうとう両手で抱き締められたら、私だって飛び起きてしまう。ってこれって。

「きゃああああ!」

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