溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~


「え?」
もっと、見たい。
本音を喋るジェイドさんを。
弱い部分が曝け出す、その瞳を。

いつもの私の前で見る自信に満ち溢れたジェイドさんも素敵だと思う。
けど、こうして弱いところが垣間見える、ジェイドさんの心がもっと見たいし聞きたかった。

「分かった。じゃあ、弟との話をいっぱいしようか。ただし、話したら少しは眠るんだぞ」

嬉しそうにそう言うジェイドさんに、私も熱で視界がぼやけながらも頷きながら微笑んだ。
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