純情喫茶―恋する喫茶店―

おつきあい―笙―

「うーん…」

笙は2枚のポロシャツを見比べながらうなっていた。

同じデザインだが色は違うポロシャツである。

かれこれ迷って、約1時間が経過していた。

「どうなさいましたか?」

後ろから店員に声をかけられた。

「このシャツなんですけど…」

店員の顔を見た笙は驚いた。

店員も驚いたと言うように、大きな目を見開いた。

何故なら目の前にいるその店員は、明菜だったからだ。

「えっ、何で?」

驚きながら笙は聞いた。
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