いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。


今日は土曜日。


特に何もすることがないから、私は今、お姉ちゃんの部屋で自主学習中。


「ねぇ、お姉ちゃん。やっぱりさ、保育の勉強って難しい?」

「どうしたの?心咲。急にそんなこと聞いてきて」


私の急な問いかけに、お姉ちゃんがクスリと笑う。


大学2年生のお姉ちゃんは今、保育士と幼稚園教諭のダブル取得を目指して毎日勉強を頑張ってる。


「う~ん……。どうだろう。でも、勉強の内容はやっぱり専門的なことも多いから、難しいかな」


お姉ちゃんは、部屋のカラーボックスにびっしりと並んでいる保育の参考書や教科書を見ながら、そう言った。


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