翌日の朝、早速、翠川は学長に呼び出された。

 学長室に入ると、学長の椅子に玉井清三氏、その隣に理事長の杉山加奈子氏の二人が待ち構えていた。

「翠川先生、これが何か解りますか」

 膨らんだお腹を弛ませた玉井が、机に差し出したのは、出金明細だった。

「五百万円です。貴方の軽率な行為に対する我が校の代償です」

 青いスーツを着ていた杉山が、玉井を遮り、翠川に説明するように言った。

「どういう事ですか?」

「翠川先生、昨晩にあったことを、全てお話下さいませんか」

 玉井が穏やかに、翠川に話を向ける。

「待って下さい。理由もなく個人的な詮索は、お答え出来かねます」

「個人的な詮索などでは、ないのですよ」

 そこでまた、杉山が口を挟んだ。

「学長、私には時間がありませんの。早く進めて貰いたいですわ」

「分かりました、理事長。翠川先生、本校に今朝、一本の電話が入りましてね。その者が申すには、我が校の教師と生徒が関係を持っているというのですよ」

「……」

「翠川先生。昨夜、建築現場にいませんでしたか。相川幸乃と一緒に」

「学長、それは……」

「いたんですね? 翠川先生」

「ええ、しかし、それは……」

「暗い建築現場に、女生徒と男性教師が、いったい何をしていたというのですか。何もなかったと仰っても、世間では通用しませんよ」

「……」

「学長、もう結構です。分かりました。お金は用意しましょう。あとの処分を宜しくお願いします」

 玉井は、立っている翠川を通りすぎ、学長室から出ていく杉山を見送った。

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