センチメンタル・スウィングス
「あ・・」
「同じこと考えてたね。じゃーあー、山下ちゃんも!乾杯しよ」
「はーい。やっと檀上さんが飲み会参加してくれたし。記念ですね!」

・・・楽しい。
それに、ここにいるみんなは、私がいても、白けるどころか、それぞれ楽しんでる。

もしかしたら、仕事以外では深くかかわらないようにしようという、頑なな態度を取っていた私に、みんなは声をかけづらかったのかもしれない。
事務所のみんなに良く思われていないというのは、私の思い込みだったのかもしれない。

女性社員3人でグラスを合わせた後、「また飲みに行こう」と須賀さんに言われた私は、「はい」と返事をしていた。


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