BMWが夜の成田空港に着いたのは、8時半になろうという頃。


「急いで、美智子ちゃん」

博人さんは車を降りると、私の手を掴み走り出す。


駐車場から3Fの出発ロビーへ走っている途中、


「ああ、俺だ。今着いた。――ああ、頼む」

どこかに電話をかける博人さん。


そして、息をきらしながらたどり着いた出発ロビーには、


「こっちだ、博人!!」

私たちを呼ぶ、遠目からでも目立つことこの上ない精悍なマスクの修哉さんが。


「やあ、美智子ちゃん」

「修哉さん、何でここに?」

「話は後で。――さあ、早く」

修哉さんはまだ多くの人がいる出発ロビーの中、私たちを連れて目的の場所へと急ぐ。


「あ…っ」

まもなく、人込みの先に見えたのは会いたかった人のシルエット。


……いた…。


離れたところからでもわかるその人に、胸がギュッと締め付けられる。



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社長  王様  溺愛  激甘 

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