目を覚ませば、そこはリビングのソファの上。


……またここで寝ちゃった。


のろのろと身体を起こした私の視界にあるのは、ノートや資料が散乱してるテーブルで、室内には自分以外、人の気配はない。


「……」


昨夜、私の額にキスをひとつ落とし、できるだけ早く帰ると囁いて、藤堂さんはドバイへ行ってしまった。


藤堂さんを見送った後、成田空港から修哉さんにこの部屋まで送ってもらい、試験勉強を始めてはみたものの。

薬指に光るダイヤをぼんやりと眺めてるうちに、結局ソファで寝てしまっていた。



――…やっぱり広いなぁ……。


起きてすぐだというのに、自分がいる場所に溜め息が出た。


インテリアが黒で統一された寝室とは反対に、このリビングは白を基調とした落ち着いた雰囲気の空間。

部屋の中心には、シンプルなローテーブルと、それを囲む7,8人は余裕で座れるL字型の白のソファが置かれ。

ベランダへと続く、天井まである大きな窓の側には何インチなのかわからない大画面テレビと、洗練されたデザインのローボード。

このリビングだけでも25畳あるらしい藤堂さんのうちは、寝室など他も合わせると一般的な3LDKが3つ半ぐらいはすっぽりと入ってしまうぐらいの大きさらしい。



この作品のキーワード
社長  王様  溺愛  激甘 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。