「ねぇねぇ、深澤先生は彼氏っているの?」

今日もまた宮本さんは目を輝かせて、勉強とは全く無関係な話ばかりしてくる。

「……宮本さん、今は勉強に集中しようか」

「ちぇー、つまんないの」

唇を尖らせ頬を膨らませる宮本さんに、額が疼いてしまうものの、なんとか堪える。

「じゃあ先週の復習からね」

「はーい!」

新年度が始まって約半月。
少しずつ“先生”が板についてきた今日この頃。

生徒達は週に一回~三回ペースで通っている。
基本的に一年間を通して同じ子につき、授業を展開していく未来教室。
金曜日のこの三コマ目は、中学三年生になったばかりの宮本香織さんを受け持つことになった。

だけどこの宮本さん、さっきのように無駄口が多く、ここには勉強ではなく恋愛話をしに来ているのではないか?と聞きたくなるほど、恋愛に関する話ばかりしてくる。

「やっぱり大学って合コンとかやったりしたんですか?出会いは多い?」

「宮本さん……」

さっき注意してからまだ十分くらいしか経っていないというのに、早速また恋愛話をしてきた宮本さんに、呆れてしまう。

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初恋  オフィスラブ  先生  歳の差  過去  再会  じれじれ  男目線  片思い 

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