きっと、明日も君がすき。
大学3年生*12月*
◆大学3年生 12月暮れ
「あー・・・どうしよ。行き先。すっごい悩む」
ここにくる途中に寄ったコンビニで買ったカフェラテのストローを延ばしていると
目の前に座ったキコが頭を抱えた。
その手には、一枚。紙が握られている。
「まだ決めてなかったの?もうすぐ1ヶ月切るのに」
主語のない話だけれど、今こうして悩んでいる友達も多い。
何に悩んでいるか。知っている私は唸るキコに一瞬視線を送ったあとストローを思い切り飲み口へと突き刺した。
プスと空気の抜ける音がする。
「やっぱり母校の方がいいと思う?
だけどさ、今さら行った所で知ってる先生少ないんだよね」
「高校? 中学?」