「ここは一体どこでしょうか?」
タクシーを降りると感情のない声で私は吉沢に聞いた。
吉沢は私とは真逆の笑顔で答えた。
「おれんち。ま~~正確に言えばじいちゃんちかな。
じいちゃんが帰ってくるまで俺がこの家を預かっている。
といっても当分帰ってくる予定がないからおれんち」

その家はおしゃれとは言い難い
平屋で庭があって縁側があって・・・
まるでサザエさんの家の様な感じで意外だった。

でも・・・な・・なんでいきなり家なの!
全く訳がわからないというか
吉沢の家で何すんの?

吉沢はそんな私の様子を面白そうに見ながら
「こんなとこでつったっててもしょがないから入るよ」
と鍵を開けて引き戸をガラガラと開けた。

・・・・吉沢と、この引き戸のギャップが大きすぎる。
私も仕方なく吉沢の後に着いていき
玄関で靴を脱ぐと
「そこ真っすぐ行った突き当りが居間だからそこで待ってて。
俺は着替えてくるよ」
吉沢はネクタイを片手で緩めながらすぐ横にある部屋に入っていった。

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