――冬の寒さが和らぎ始めた3月。


「動物園?」


昼休み。

すっかり私達の憩いの場所になった空き教室で千尋くんとお弁当を並んで食べていると、千尋くんに今週末に動物園に行かないかと誘われた。

動物園なんて…小学生の時に行ったきりだ。

東京の動物園にはパンダもいるって聞いたことあるし、パンダを生で見てみたいと私の好奇心が騒ぐ。


『どう?』

「行くっ!」

『じゃ、決まりな。』

「うんっ…!」


わー…楽しみだなぁ~!

まだ今週に入ったばかりだけど、早くも今週末が楽しみすぎて早く時間が過ぎればいいのにと思った。


「千尋くんはパンダ見たことある?」

『え?あー…小さい頃に家族で行ったことがあるけど…、あんまり覚えてないな。』

「パンダの尻尾って白と黒、どっちなんだろうね!?」


さぁ、どうだろうな…?とあまりパンダには興味のなさそうな千尋くんの隣で、私はニコニコしながら卵焼きを食べたのだった。



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あまあま  胸きゅん  方言女子  身長差  両想い  トラウマ  溺愛  ドキドキ  上京  青春 

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