――どうしよう。

高遠くんの周りだけ、とてもキラキラして見えます。


『あー…テスト終わったっていうのに、何でこんな憂鬱なのーっ』


昼休みの教室で、机に俯せてボヤく華ちゃんに、私は苦笑いしか零せない。

華ちゃん…テストの点数散々だったもんね。

次の期末テストで挽回しないと、冬休みも補習を受けなきゃいけなくなっちゃうレベルに。


「次のテスト頑張ろうよ、ね…?」

『雛乃はいいよねー。テストも恋も順調なんだからさー。』

「そ、そんなこと…っ」


ない、と思う。

口を尖らせてご機嫌ナナメの華ちゃんに、たじろぐしかない。

テストはいつもよりちょっと悪かったし、高遠くんとのことだって、あまり進展していない。

しいて言えば、3日に1回ペースでメールするくらいで…。


『高遠と連絡、とってんでしょ?』

「ま、まぁ…。」

『高遠とのメール、楽しい?』

「えっ?あー…うん、楽しい…よ」


私の気持ちを知ってる華ちゃんだけに、恥ずかしさは増して顔を赤らめると、華ちゃんになぜか可愛いーっと言われてしまった。



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