優しさに包まれて
突然のできごと
居酒屋を出ても手を繋いだまま、何も言わない部長。

私も何も言わず、手を引かれたまま部長と一緒に歩いた。

そのまま、しばらく歩いたところで部長が足を止めた。

そこには、小さな公園があった。

『あそこに座ろうか。』


そして、また私の手を引き、公園の中に入り、ベンチに座らせると、部長も隣に座り、

『小見山…。無理矢理、連れ出して悪かった。』

そう言って、顔を歪め、頭を下げた。

『いえ。向井くんが、強引で困っていたので、連れ出していただいて助かりました。でも、このままだと、みんなに、誤解されたままで、部長は困りますよね。私のせいで、すいません。休み明けに、みんなには事情を説明しておきます。』

部長は、じっと私の顔を見つめたまま聞いていた。

私の話が終わると、小さくため息をつくように息を吐き出した。









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