「…………」


休日の朝。

ゆっくり朝寝坊したいのに、自然と目覚めてしまうこの時間。


習慣っていうのは、どのくらい繰り返さなければ、習慣じゃなくなるのかな。



今までの私なら起きて着替えて下に行って、
軽く支度をしてすぐに神谷家にべべを迎えに行っていた。


それが休日の始まりでもあったし、楽しみでもあった。



だけど、そんな生活を自分から放り投げてしまった。



あの日から、早くも3ヶ月が経った。


それなのに、私はまだ休日になる度に無駄にこの時間に起きてしまう。




最初は、両親も不思議がったり、茶化してきた。


『べべの散歩は?』
『蓮くんと喧嘩でもしたの?』
『何で散歩行かないの?』
『ん?パパー、奈央のネジどっか落ちてない?』
『今回の喧嘩は長いね』
『年下のくせにまた奈央が生意気言ったんでしょう』



なんて、言ってきていたけど、もうそれも無くなった。




あの日を最後に蓮を想って泣くことはなかった。


あの時に、泣きすぎてしまったからか、感動的なテレビを見ても泣けなくなってしまった。



私は、本当にネジが外れて壊れてしまったのだろうか。



楽しければ、笑う。
だけど、前ほど楽しいと思えない。


世界を広げる為に飲み会だって、参加するようにした。
だけど、帰ってくるとあり得ないほど疲れている自分がいた。




単調に過ぎていく日常。


悲しくもツラくもない。


だけど、特別楽しくも幸せでもなかった。



この作品のキーワード
幼なじみ  片思い  切ない  年上  女好き  ドキドキ  結婚  妊娠  社会人  恋人