私の決心
3
橋本課長、良い事でもあったんですか?」

園田君が声をかけてきた。

「別に。昨日の今日だよ?」

そんな返事をしながらも、自分には答えが分かっていた。

武田部長のお願いにYESの返事をしようと決めてから、とってもスッキリした気分なのだ。

不思議なくらい。

「昨日はすいませんでした。橋本課長にはご迷惑をお掛けしました。」

慌ててその契約を取ってきた園田君は頭を下げる。

その様子に私は首を横に振る。

「園田君は全然悪くないよ。完全に私のミスだもの。でも久々にやってしまったな…って感じ。」

私は苦笑い。

「ちょっと橋本らしくなかったな。」

武田部長が話に入ってきた。

「おはようございます。本当に昨日は申し訳ありませんでした。」
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