わたしは…
引っ越し
⭕年前…


当初、親の事情で引っ越しを繰り返していた。

幼いときであったため何も思ってはいなかった。

ただ、また友達と会えなくなってしまうのが寂しいと感じていた。

その反面、次はどんな家なのだろう。友達はできるだろうかなどと楽しみで期待で胸を膨らませていたのだった。

てんてんと引っ越しをしているうちに一人でいるのが何も思わなくなっていた。



私は絵を描くのが大好きで、どこで覚えたのが今ではわからないが、そこら辺の石を探してなにやら地面に書いて遊んでいたのだ。

友達ができなかったらまた絵でも書いて遊ぼうとそんな風に思っていたのだった。

新しい家につき、まず驚いたのがその高さだった。

見上げると尻もちをつきそうなくらで、8階ぐらいあった。

長いこと見上げていたため首がいたくなったことを覚えている。

今までは、小さいアパートやおばちゃんの家や、一軒建ての古いガラス引き戸のある家だったからだ。


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