「……え~と、紙でスパッと切っちゃって」

嘘をつくのがちょっと後ろめたくて、思わず目が泳ぐ。目を合わせて平気で嘘をつくほどの度胸は私にはない。

そんな私のやましい気持ちを知ってか知らずか、久世さんはさらに突っ込んできた。

「でも、ちょっと膨らんでるし、左手の薬指なんておかしくない?」

いぶかしげな視線。

……大学の友人は誤魔化せても、久世さんは無理…か。

でも、どうする?

「そ、それはですね……」

「桜子ちゃん、詳しく説明してくれるよね?」

私が逃げ腰になっておどおどしていると、ニコニコしながら久世さんが私との距離をつめてくる。

久世さんの笑顔が怖い。目が笑ってない。

正直に言わなきゃ駄目?

どうする桜子‼

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