藤堂さんと一緒に住むようになって2週間ちょっとが経った。



「……」


今は夜中の1時半。

リビングのソファでクッションを抱え、藤堂さんの帰りを待っている私。



……藤堂さんに会いたい。


ここ5日ほど、藤堂さんは仕事が忙しいらしく、帰りが遅いのはもちろんのこと、朝も私が起きる前に会社に行ってしまっていて、一緒に暮らしているのに全然会うことが出来なくて。

毎日このソファで寝てしまっている私が、朝、目覚めると寝室の大きなベッドにいるのだから、藤堂さんが帰って来ているのは間違いないのだけど。

藤堂さんを感じられるのは、寝ている間のおぼろげな温もりだけ。


それだけで安心できるほど、私はまだこの恋を消化しきれてなくて。

もっとたくさん、その顔を見つめその声を聴きたいと心が訴える。



――…もう、何だか泣きたくなってきた。


日を追うごとに増していく切なさは、まるで「片思い」をしているみたいで。


プロポーズもされて幸せなはずなのに、たった5日顔を見ないだけでこんなに胸が痛くなるなんて思ってもみなかった。





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溺愛  激甘  俺様  社長 

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