「どこか行きたいところはあるか?」


ホテルのスイートルームの窓からアラビアの海を眺めていると、藤堂さんが私のお腹に手を回してきた。



「……観光とか、ですか?」


後ろから抱き締めるその手へ、自分の両手を重ねた。



「ああ」


窓の外には、朝日が当たってキラキラと輝くペルシャ湾をアラブの舟がゆったりと行き来する。



「夜は会食の予定が入ってるが、昼間は時間がある」


私の肩の上に顎を載せてる藤堂さんからは、いつものエレガントな香りと煙草の匂い。

頬にあたるサラサラの髪の毛がくすぐったい。



「…えっと、…ドバイっぽくないところでもいいですか?」

「ん…?ああ」


私の質問が可笑しかったのか、背中にくっついてる藤堂さんの胸が揺れる。



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溺愛  激甘  俺様  社長 

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