12月初旬の夜-。

お母さんがドアをノックした。

「まだ起きてるの?体を壊したら元も子もなくなるわ。そろそろ切り上げなさい。」

眠そうなその顔は、何となく私の様子を伺いながら今まで起きていてくれたのかな。

いつもながら、お母さん感謝です。

そんな事は口に出しては言えないけれど。

「ありがとう。でも最後の追い込みだもの。悔いは残したくないし。でも今日はそろそろ寝るね。おやすみなさい。」

私がお母さんにそう言うと、椅子から立ち上がった。

お母さんはホッとした顔を見せると、私の部屋から出ていった。

私は受験生。石野悠(いしのゆう)。

うちから通える国立大を目指している。

ただ…、ちょっと高望みだから、脇目も振らずこうして机に向かわないと落ち着かない。

時間は1時を少し過ぎたところ。

そろそろ集中力も切れてきたようだ。

今日はここまでにしよう。

お母さんにも心配かけちゃうしね。

私は、ゆっくりと布団に潜り込んだ。










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