私の横に居る人
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大学に入っての初めての試験。

自然科学も智樹先輩に要点を教わって、何とかクリア。

バイト帰りに家寄って、夕飯を食べに来てもらう時に、そのまま私の部屋で試験勉強やレポートを一緒にする事が多くなった。

文学系の授業に関しては、私が智樹先輩に教えたりする事もある。

「ねぇ、あなた達本当に付き合ってないの?」

お母さんが智樹先輩の帰った後に聞く。

「何回も言ってるじゃない。普通の先輩後輩よ。」

「これだけ一緒に時間を過ごしてるのに?」

不思議そうなお母さん。

「でもいい関係だと思うよ。だから壊したくはないかな。」

「悠はそう思っていても、斉藤さんはどうなのかしら?悠が幼すぎてそういう相手には考えられないのかしら?」

う~ん、もしかしてそうかも。

「もういいでしょ?お母さんがそんなに心配なら、智樹先輩に直接聞いてみたら?」
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