GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



だけど、優しいんだ。優しくて、周りのことをしっかり見てて、ほら、あたしに気づいたらニコって笑ってくれて。


「って、ねぇ!今志摩がこっち見て笑ったっ。やったよ~」


ほら、これだけであたしは元気が出る。志摩が好きって気持ちが大きくなる。


「くーっ、充電できた。ありがとう、2人とも!さて、ケーキ食べ行こう」


あたしは立ち上がり、座っている2人の背後から肩を組んだ。


「さっきまで志摩くんの悪口言うなって怒ってたのに~」


「志摩くんパワーは本当すごいね」


少々飽きれ気味だけど、あたしの恋を応援してくれている2人は、行きますか、と立ち上がった。


「今日は奈央ちゃんのおごりね~」


「えっ!?」


「じゃあ、あの食べたかったイチゴのケーキにしようかな」


「ちょっと、花蓮。それ高いやつじゃーん」


ううっ、あたしの財布が軽くなることが予想されるや。


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