GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
こちらも片思い中であります。side*快二
あークソ、ムカつく。
少しばかりイラつきながら、スポーツドリンクが入ったボトルを手に取った。
「快二、どうかした?」
心配そうに俺に声をかけてくれたのは、准。
「いや、別に」
素っ気ない態度を取って、ボトルを口にした。
俺のイライラの原因は准。そして准の笑顔に飛び跳ねて喜んでいたアイツ、城薗だ。
ったく、アイツが准のことを好きなのは、はたから見て超丸分かり。
だけど、コイツは何も気づかずアイツに愛想振るまいやがって。どんどんアイツは准のことを好きになんじゃねーかよ。
アイツもアイツだ。俺だって城薗のことを何回も見たのに、気づかねーんだもん。俺は城薗が好きだってのによ。
「そういえば、さっき城薗さん達が見に来てたな」
「アイツ暇なんだろ、きっと」
入ってんの料理部だったっけ?
「もしかして、野球好きなのかも!」
「ホームランくらいしか分かんなさそうだけどな?」
ていうか、お前を見に来てんだよ、バカ。