GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「そうだよ。まぁ、今は志摩くんに嫌われてないから嬉しいもんね。う~片想いでも大事な人って言われてみたいな~。これからもいっぱい恋バナしようね」
自分のことのようにあたしのことを考えてくれる2人が好き。大好き。
友達の関係でも、いい。
これからも志摩の笑顔が見られるなら、それでいい。
志摩のことを好きでいていいなら……それでいい。
そしてあたしは、クラスメートと交代して店番をすることになった。カレーは大繁盛して完売したんだ。
片付けの時間にコッソリ(雪と花蓮には頼み込んで)志摩のクラスへ足を運んだ。
「本当に来たんだ」
志摩は少し驚いていた。当たり前!と返したあたしは、近くにいた男子生徒を捕まえて、写真を撮ってほしいと頼んだ。
「なに、お前ら付き合ってんの?」
少々冷やかしながらも、カメラを構えるその男子。
「ううん、まだあたしの一方的な片想い!ねっ、志摩」
カシャッ
志摩と撮った写真の中のあたしは笑ってた。志摩は……あたしの顔を見て口を開けて固まっていた。そんな顔さえも志摩らしかった。