蟲狩り少女
食欲
胸の隙間は埋める事ができる。


特別な人間に限らず、誰でもできる。


それは隙間となる部分を埋めるように、楽しい事、好きな事をすること。


常に夢中になれることがある人の心の隙間は、蟲が入れないほど小さなものだった。


あたしはこの日2時限目に大好きな家庭科の授業が入っていることに感謝した。


家庭科の授業は男女別で行われて光磨とも離れられる。


思う存分、好きなお菓子作りができる時間なんだ。


あたしは早速お母さんに教わったばかりのクッキーを作ることにした。


「わぁ、可愛い!」


同じ班の隣でカップケーキを作っていたリカちゃんが、あたしのクマさんクッキーを覗き込んで声をあげた。
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