お弁当を食べ終わったあたしは、いつも通りクラスメイトたちから囲まれていた。


あたし自身に人気があるわけではない。


勉強を教えてもらいに来ているだけだ。


今日は清野光磨も三岳友輝も体育館でバスケットボールをしているようで、勉強を教えてもらいたい子の全員があたしの元にきていた。


さすがに沢山の人数を一気に相手することは大変で、説明をしながら頭がこんがらがってしまう事が何度かあった。


「ごめんなさい、そこの公式はこっちです。そっちの問題の解き方はこう……」


視線をあちこちにやりながら説明を繰り返す。


クラスメイトたちはあたしの下手な説明でも熱心に耳を傾けてくれる。


「あ、解けた!」


「本当だ。これって考え方を変えれば簡単なんだね」


「さすが香野さん! いつも教えてくれてありがとう」

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