蟲狩り少女
でも、もう蟲はいない。


きっと心配することはないだろう。


「……行こうか」


光磨が言った。


「うん」


あたしも頷く。


三岳友輝が脇マサヤのケガを心配して、保健室へ連れて行くと話しているのが聞こえてくる。


一先ずはよかった。


そう思い、あたしはニッコリと微笑んだのだった。
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