紗奈と出会ったのは、俺達が高校三年になった春。



当時の紗奈は成績優秀で生徒会会長を努める、言わば模範的な生徒だった。



模範的な生徒、というだけでなく、紗奈のあだ名は“女神”、それもそのはず、高校生には思えない程の色気を放つ、抜群のスタイル。



そこらのアイドルよりも整った顔、紗奈から微笑んでもらった野郎はすぐに紗奈に惚れる。



多分、紗奈に振り返らない男なんていなかったと思う。





大抵、異性から好かれる奴は同性から僻みや妬みを買って嫌われる、でも紗奈は違った。


多分、俺の予想だと、紗奈は雲の様な存在だったと思うんだ。



だから誰も手を伸ばせない、そんな存在で、一目置かれる人、だったんだど思う。






その頃の俺は“好き”とか“惚れた”とか、そういう類の話は嫌いだった。


告られたこともあったけど、興味ない恋愛に、興味を持てない人物に、俺は怪訝な顔で毎回断っていた。




そんな俺と紗奈、二人が恋に落ちるなんて、あり得ない、あり得ないはずだったんだー…。









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