溺愛オフィス

【諦めたくないです】



KAORIさんの事務所を前に、頬をパンッと両手で軽く叩く。


「……よし、頑張ろう」


昨日、もう少し頑張って動くということになり、桜庭さんはさっそく行動を起こしてくれた。


まずは会って話す。

そこをスタートラインとし、桜庭さんはすぐに松岡さんに連絡をとった。

その結果、KAORIさんと会えるかはともかく、松岡さんとは会えることになって。


私は今、一人でKAORIさんの所属する事務所のビル前に立っている。


桜庭さんと壮介君は、外せない仕事があるので来ることは叶わなかったけど、いい方向に話を持っていけるように頑張ろう。

もう一度、今度は心の中で気合を入れ、ビルの中に入った。

受付で面会の予定があることを伝え、案内されるままに小会議室へ向かうと、そこにはすでに松岡さんが立っていた。

松岡さんと私はお互いに挨拶をしあい、座るように促されて私は席につく。


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